2009年9月26日土曜日

グルコサミンと変形性関節症

変形性関節症とは、関節の曲げ伸ばし時にクッションの役割をしている関節と関節の間の軟骨が、何らかの理由(加齢、グルコサミン不足など)によってすり減り、骨と骨が接触することで痛みが発生する病気です。ひじ、ひざ、腰、股関節など、関節があるところならどこにでも起こります。

関節は、軟骨というクッションに覆われているので、重力や衝撃を吸収し、骨同士による摩擦を減らしています。しかし年齢とともに、軟骨はすり減りますので関節を形成する骨に変形が生じ、変形性関節症となります(左図は「日本の変形性関節症患者数の推移」)。

これは、50代以上の年齢の人に多く、60歳以上では、ひざ、ひじ、腰、脊髄などに症状の軽い重いの差はあるものの80%がこの症状を抱えているとも言われています。その中でも多いのが、少し歩くだけでも膝が痛い、階段の昇り降りがつらいなど膝の痛みを抱える変形性膝関節症で、男性の場合は重労働、女性の場合は肥満が原因とされています。症状がひどくなると、日常生活に支障があるほどの痛みを伴ったり、膝に水が溜まったりします。

そこで軟骨の主成分のひとつであるグルコサミンを補給することで、変形性関節症の痛みを軽減し、進行を阻止できるとみられることから、日頃からグルコサミンの補給が促されています。
いまグルコサミンは、変形性関節症の治療に絶大な効果があると注目を浴びています。
ヨーロッパでは、グルコサミンは従来から関節炎の治療薬として用いられてきました。アメリカでは、「変形性関節症の治療法」という本が出版されてから、グルコサミンが一大ブームになっています。

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